おはようございます、水戸は快晴。
昨日は地盤調査をお願いしているアルクさん主催の講演“省エネ建築物の切り札 地中熱でできること”に参加してきました。
まずは地熱と地中熱の違いから。
地熱は地球内部の高温が地表近くまで伝わっていることで温泉とか。高温でエネルギー量は抜群ですが利用できる地域が限られています。
地中熱は太陽エネルギーが地下に蓄えられたものでエネルギー量は一定ですが、どの地域でも利用できるのがメリット。
今回、学んだ地中熱は地下10m~100mまでの地下にタテ穴を掘りチューブ状の管を埋設するもの。地表近辺だと気温の影響で温度変化がありますが、10mを超えると温度変化が見られれなくなる特性を活かします。
チューブで取り出した約15℃の熱をコンプレッサー(エアコンの室外機と原理は同じ)で温度調整して、建物内部に取り入れるシステム。住宅だと全館空調+24時間換気で各居室に同じ温度の空気が供給されることになります。
原理はエアコンと同じと書きましたが最大の特徴は“元々の空気温度”が違う点。
通常のエアコンは例えば 冬-0℃⇒20℃にするのに20℃のエネルギーが必要
夏35℃⇒28℃にするのは 7℃のエネルギーが必要になります。
地中熱利用だと 冬15℃⇒20℃にするのに 5℃のエネルギーが必要
夏15℃⇒28℃にするのに ほぼエネルギーは不要になります。
(そのままの空気を放出しても冷房になりますからエネルギー不要)
地中熱利用は十分、省エネに貢献します。
システムは40坪前後の建物で250万円目安。この金額をどう捉えるか?住宅ローンの35年で考えた時に“年間10万円の節電”が出来たら十分にシステム費用を回収できますよね!
エアコンの室外機がなく換気ダクトカバーも最小限に抑えられるので、デザイン性の高い住宅を目指している方にもおすすめ。図面・パース段階ではエアコン室外機・ダクトカバーが描かれていないのがほとんど、出来上がった建物の“見え面がイメージと違う!”なんてことも少なくなると思いますよ!
水戸で新築、リフォーム、不動産売買仲介ならハウジングアイへ